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訓練するほど脳卒中後の可塑は促される [脳リハの基礎 Vol.3]

Nudo RJ, et al: Use-dependent alterations of movement representations in primary motor cortex of adult squirrel monkeys. J Neurosci. 16(2):785-807. 1996.

 

赤茄子です。前回の記事では、脳卒中後に可塑を促すにはどの時期に訓練を行えばいいかというお話をしました(↓前回の記事)

aka-nasu.hatenablog.com

 

時期はだいたいわかりました。それでは、訓練はどのくらい行うべきなのでしょうか?本日は前回登場したリスザル研究の論文から抜粋するため短めになります。

 

たくさん練習する。すると機能が改善し可塑化される。

これが結論になります。指の機能訓練を行った群の損傷領域周囲が指領域に置き換わった(可塑性)ことは前回お伝えいたしました。脳機能的に良くなったと結論づけるのではなく、実際に機能が改善されているかも確認しています。

 

機能訓練群のリスザルたちは、訓練開始直後は指で餌を取ることができず、それでも必死に餌を取ろうと指の運動を試みていました(一つの餌をとるのに要した指屈曲回数が多い)。ところが日数が経つに連れて、指を屈曲させる回数が減り、代わりに餌を取る回数が増加したのです。このことから、機能訓練をたくさん行うことにより機能が改善し、損傷周囲領域が指領域に可塑化したと考えられました。

 

機能訓練はすればするほど可塑が促される。リハビリ時間が限られている現状では、リハビリ時間以外でも限局した訓練を患者自体ができるようになると良好な結果が得られそうですね。

ところで、やみくもに訓練をたくさん行えばいいという話なのでしょうか?

 

赤茄子

 

次の話(↓)

aka-nasu.hatenablog.com