永野靖典:運動器疾患を合併したがんのリハビリテーション医療.Jpn J Rehabil Med, 55:852-857,2018.
急性期病棟にきて、初めてがん患者を担当している赤茄子です。回復期病棟では「いかに機能・ADLをアップさせるか」に着目して切磋琢磨し、リハビリ室まで来てリハビリするのが当たり前でした。同じ思いで取り組んでいましたが、職場の先輩に、「がんリハはそんなんじゃない」と一蹴。
「あんたの患者、感染するかもよ?」
新型コロナウィルスが蔓延している中、不謹慎なこといいますな…とか思っていましたが、そんな話ではありません。私の患者は抗がん剤治療を始めており、「骨髄抑制によって易感染症になりやすい状態(かもしれない)」ということでした(解説は上記図でイメージください)。
感染しやすい状態ではリハ室ではなく、自室で行った方がいいとのこと。幸いなことに、私の患者は上記基準値以下にはなっておらず、先輩からの注意喚起でした(笑)。
ちなみに、抗がん剤治療によって脱毛してしまうのも、髪の毛の細胞分裂が活発だからだそうな(治療が終了すれば、また生えてきます)。
赤茄子